明日葉のちから - 永源寺マルベリー

「不老長寿の妙草」とも呼ばれた植物、明日葉(あしたば)。

生命力にあふれ、希少な成分が含まれています!

生命力にあふれた、栄養豊富な野菜

明日葉は三宅島や八丈島など、温暖な地域に自生する日本原産セリ科の多年草です。
今日摘んでも明日には芽が出る(実際には1週間ほどかかる)と言われるほど生命力が強く、成長が早いことから「明日葉」と名付けられました。

明日葉には、β-カロテンやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEをはじめ、カルシウムやカリウム、鉄などのミネラル類や食物繊維など、優れた働きを持つ栄養素が豊富に含まれています。

黄色いポリフェノール「カルコン」

葉や茎を切ると出てくる黄色い液体は明日葉や一部の野菜にしか含まれない希少なポリフェノール「カルコン」です。

強い抗酸化力で血管内の活性酸素をお掃除。美肌や髪の健康につながります。また、血栓の原因となる物質を抑える働きや、抗菌、抗炎症、内臓脂肪を解消する作用があるとも考えられています。

世界に誇る日本原産の薬用植物

明日葉の効能は古くから知られており「不老長寿の妙薬」として珍重され、秦の始皇帝や漢の武帝が日本に家来を遣わし求めたという伝説が残っています。

最近では2019年、科学雑誌「ネイチャー」にオーストリアの大学が研究した健康効果が掲載されたことでも有名になりました。

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永源寺産、雪下明日葉

永源寺マルベリーが明日葉の栽培を始めたのは2014年。原産地である八丈島の農家さんに種を分けてもらい、植えてみましたが、最初は失敗の連続でした。

明日葉は温暖な気候を好むため、冬の寒さが厳しい永源寺地区ではなかなか育ちません。研究と試行錯誤を重ね、4年目の2017年、寒さに適応した明日葉を育てることに成功しました。

真冬の極寒、雪の下でじっと身を硬くして耐え、雪解けすると地上部の葉は一旦融けてしまいますが、その後、それはそれはたくましい新芽を伸ばしてきます。

種を蒔いて毎年更新

明日葉は2年目に花が咲き種をつけると株が衰えてきます。そのため毎年植え替えをして畑を更新しています。 春先に苗を植えられるように、冬の間に種を蒔き、ハウスで大切に育てています。明日葉の幼苗は三つ葉のような形でとても可愛らしく、永源寺マルベリーでは「明日葉姫」と呼んでいます。